知識習得・戦略立案

不動産投資が気になったら大損する前に最初に知っておくべきこと

注意ポイント

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カイ

外資系経営コンサルティング会社に勤務のサラリーマン大家です。 一都三県のアパートを中心に投資しています(いくつか区分も所有)。 他の肩書は元学生起業家、中小企業診断士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級です。 詳細なプロフィールページはこちら

「不動産投資に興味があるけど、どんなメリット・デメリットがあるのだろうか」

「不動産投資を始めるときは何から始めたらよいのか」

といった疑問をあなたはお持ちではないでしょうか。

そのような方向けに、この記事では不動産投資の全体像について解説してますので、ぜひご覧ください。

以下の目次から気になる箇所に飛ぶこともできます。

不動産投資(不動産賃貸業)とは

不動産投資とは、物件を購入して、それを入居者に貸し、対価として家賃を貰う仕組みです。

役所や銀行などとのコミュニケーション上は不動産賃貸業とも呼ばれます。

投資として一番気になる利回りについては、物件の種類や築年数、所在地によって大きく異なります。

具体的な数値は投資用物件を専門に扱う不動産業者に問い合わせることでも入手できますが、簡単に手に入れたい場合は健美家のレポートを活用するとよいでしょう。

健美家とは投資用物件を多く掲載しているサイトであり、四半期ごとに掲載物件の種類・築年数・エリア別の平均利回りをレポートとして公表してます。

利回りや相場について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

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ここからは不動産投資にどんな種類があり、どんなメリット・デメリットがあるかなど不動産投資についてより詳しく説明していきます。

不動産投資の種類(区分マンション、一棟アパート、一棟マンション、戸建てなど)

不動産投資には大きく分けて以下の2種類あります。

  • 直接投資型:不動産を自分一人で所有する形式
  • 間接投資型:複数人でお金を出し合う形式で必ずしも所有権を持つとは限らない(REITや不動産小口化商品)

さらに直接投資型の代表的なものは以下のように分けられます。

  • 居住用建物
  • 商業用建物(ビルや商業施設など)
  • 駐車場
  • トランクルーム
  • コインランドリー

この記事では不動産投資として最もメジャーな居住用建物について扱ってます。

主な居住用建物は以下のように分けられます。

  • 区分マンション(=マンションの一室)
  • 戸建(=一軒家)
  • 一棟アパート
  • 一棟マンション

区分マンション投資について成功・失敗のポイントなどについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

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不動産投資のメリット

不動産投資の代表的なメリットとして以下の8つについて紹介します。

  1. 安定的な収入が得られる
  2. リスクをコントロールできるミドルリスク・ミドルリターンの投資である
  3. かかる手間や時間が比較的少ないため副業としてできる
  4. 少ない元手でも融資を受けることでレバレッジを効かせた効率の良い投資ができる
  5. 節税対策になる(所得税、住民税、相続税、贈与税対策)
  6. 生命保険替わりにもなる
  7. 年金代わりにもなる
  8. インフレでも資産価値を維持しやすい(リスクヘッジ)

それぞれの詳細については以下の記事をご覧ください。

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不動産投資のデメリット・リスク

不動産投資にはメリットだけでなくデメリットもあります。

代表的なものとして次の3つがあります。

  1. 基本的に数百万円の初期費用がかかる
  2. 失敗時の損失額が大きい
  3. 利益を生み出すうえでのリスクが存在する
    • 空室リスク
    • 家賃滞納リスク
    • 修繕リスク
    • 金利上昇リスク
    • 売却価格の変動リスク
    • 低流動性リスク
    • 災害リスク

それぞれの詳細については以下の記事をご覧ください。

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成功する人と失敗する人の特徴の違いは「他人の言うことを鵜呑みにせず自身で知識・スキルを身に着けて判断する」かどうかである

不動産投資は事業としては比較的難易度が低いといわれますが、それでも損するなど失敗する人はいます。

成功する人と失敗する人の違いの本質は「他人の言うことを鵜呑みにせず自身で知識・スキルを身に着けて判断するかどうか」です。

成功する人は不動産投資について学び、行動を起こし、自身で投資判断できます。

しかし失敗する人はあまり学ばずに、不動産業者の言うことを信じて買ってしまいます。

不動産業者の中にはお客の利益をかえりみずに詐欺まがいの嘘をつく業者も存在します。

さらに、宅建業の資格などを持ち、不動産取引の法律は理解していても、不動産投資については理解していない業者は多く存在します。

このように不動産業者は不動産投資のプロではないことが多いため、彼らの言うことを鵜呑みしていてはいけません。

不動産投資をする際はこのことを忘れないようにしてください。

不動産投資の始め方

不動産投資に興味があるが何から手を付けたらよいか分からないという人は以下のステップを踏むことを推奨します。

  • 不動産投資に関する知識を習得し、投資戦略※を立てる
    ※例:何年後にどのようなゴールを達成し、そのためにはどこ地域で、どのような物件を購入すべきか
  • 物件を探す
  • (融資を受ける場合は)融資を獲得する
  • 購入する
  • 運用・管理する
  • 売却する

それぞれのステップの詳細や知っておくべきポイントはこのサイト「不動産の学び場」で解説してますので、ぜひご覧ください。

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不動産投資に関するよくある質問

不動産投資を始めるにあたってよくある質問として下記のものがあります。

  • 不動産投資家はどんな人が多いのか
  • 不動産投資をしている人の年収はいくらか
  • 不動産投資を始めるために必要な費用はいくらか
  • 不動産投資は資産管理法人を設立すべきか
  • 不動産投資(賃貸業)の開業に必要な届出とは

それぞれについて詳しく説明していきます。

不動産投資家はどんな人が多いのか

不動産投資家はどのような人が多いのかを職業別・年齢別に紹介します。

いずれも総務省の統計データですので民間の統計よりも信憑性は高いと考えられます。

まず職業については下図の通り、自営業者と会社員、無職の方それぞれが3割ずつといった状況です。

年齢については貸家を持つ人の割合は下記の通り、55歳以降で多い傾向にあります。

背景としては現住居世帯と別に親から相続した実家などを貸家にしていることなどが考えられます。

しかし不動産投資の規模拡大を目指すのであれば、融資が重要であり、これらは年齢がある程度は若いほど(≒会社員であれば定年まで時間が長いほど)が融資を受けやすいため、若いうちから投資を始めた方がリターンは大きいです。

不動産投資をしている人の年収はいくらか

不動産投資をしている人の年収についても総務省の統計データから確認できます。

下図の通り、様々な年収の人が不動産投資をしてますが、融資を受けやすくなる年収500万円以上の層が厚いです。

年収に応じて融資を受けられる額や、これに応じて購入できる物件の価格帯・種類が異なります。

目安については以下の記事もご覧ください。

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不動産投資を始めるために必要な費用はいくらか

不動産投資に必要な費用は物件スペック(所在地や規模など)や融資の額によって異なります。

融資を受ける場合は一つの目安として物件価格の2割ほどの自己資金が必要となります。

詳しくは下記の記事をご覧ください。

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不動産投資は資産管理法人を設立すべきか

個人の所得が一定以上になると所得税・住民税の税率が法人税率を上回るため、そのような場合の節税方法として資産管理法人を設立して、法人名義で物件を購入する方法があります。

具体的には次の場合は、税金上、法人化することが有利になります。

  • 会社員の方は給与所得と不動産所得の合計が900万円以上の場合
  • 所得が不動産所得しかない専業大家であれば不動産所得の合計が330万円以上の場合

詳しくは下記の記事をご覧ください。

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